2013年6月5日水曜日

Vol.30 (2012) No.5-ヒトの触感覚特性を活かす

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jrsj/30/5/_contents/-char/ja/

特集について
「ヒトの触感覚特性を活かす」特集について
渡辺 哲陽, 昆陽 雅司
p.453

展望
触感覚特性の科学と技術がひらく未来,篠田 裕之


解説
Feature Saliency and Integration in Haptic Perception
Astrid M.L. Kappers, Wouter M. Bergmann Tiest
p.456-459

Research Status of Haptics in Korea
Seungmoon Choi
p.460-463

機械受容器の符号化特性
黒木 忍
p.464-465

触覚による社会的コミュニケーションの認知脳科学的メカニズム
北田 亮
公開日: 2012年07月15日
p.466-468

接触の個人差;多田 充徳
 触覚とは主に皮膚の変形に起因する感覚である.このため,表面に与えた同じ外刺激も皮膚の形状や硬さに応じて受容器の近傍では異なる機械刺激となる.つまり,外刺激がフィルタリングされるのである.

筆者らはMRI画像から内部組織まで含めた個人差を計測する手法を開発した[6].この手法では,図1のようにソース画像が比較対象となるターゲット画像に近づくように,ソース画像中に等間隔に配置した制御点を移動させる.そして,最終的に画像間の誤差が最小となるときの移動ベクトルを形状の個人差とする.もちろん実際のMRI画像の場合には四隅の制御点だけで画像を合致させることができない.このため多数の制御点を配置する必要がある.

筆者らは様々な条件下で検証を行い,末節と中節の長さ,第一関節と第二関節における幅と厚み,そして爪根本における幅と厚みの計8代表寸法に対して,上位10主成分を用いた最適化を行えば実用上十分な精度を持つ指モデルが生成できることが確認した[7][8].最適化のための目的関数については,代表寸法誤差の二乗和からなる誤差項に,標準偏差で除すことで正規化した重みの二乗和からなるペナルティ項を加えたものとした.


自己言及性と双方向性の組み込み
田中 由浩, 佐野 明人
p.472-474

振動刺激を用いた疑似力覚提示;昆陽 雅司, 岡本 正吾


触の錯覚を求めて
望山 洋
p.478-480

なぞるときの錯覚を利用した触覚提示技術,安藤 英由樹, 前田 太郎


2.なぞり運動時の表面知覚:
@指でなぞるということを考えた場合,なぞる面が凹凸を有していたら,指先が移動している感覚(A)と凹凸によって指腹へ加えられる振動感覚(B)の二つが入力され,この二つの感覚入力によって面に凹凸が存在する知覚(X)が生じる.一方,滑らかな面をなぞるときには,指が移動している感覚(A)しか入力されないため,凹凸が存在するという知覚(X)は生じない.であるならば,振動子によって指先へ擬似的な振動感覚(B)を与えると,なぞっている面に凹凸のような知覚(X)が発生するのではないだろうか.
@アリストテレスの2本指の錯覚[1]

3.なぞり運動時の形状知覚:
@指の移動中に接触対象を指と同方向に移動させると物体の幅は長く知覚され,逆方向に移動させると物体の幅は短く知覚される.この物体の移動速度と知覚される幅の関係は定式化することが可能であり,任意の物体幅の提示が可能である[3].従来研究において触覚による形状提示装置は,その多くがピンアレイによるものであったため,なめらかな面を提示できなかった.提案手法はわずかな数のアクチュエータで実現が可能である.

知覚の非線形性を利用した牽引力感の提示
雨宮 智浩
p.483-485

吸引圧刺激による押圧感提示
篠田 裕之
p.486-487

手の甲の皮膚感覚を利用した情報入力インタフェース

牧野 泰才, 前野 隆司

皮膚感覚刺激による把持・質量感の提示

南澤 孝太

事例紹介
硬質プラスチックのためのソフトフィールシボ

伴 アカネ

BioTac —生体模倣型触覚センサ—

Tomonori Yamamoto, Nicholas Wettels, Jeremy A. Fishel, Chia-Hsien Lin, Gerald E. Loeb

触感の感性評価ツール:ウェアラブル触動作センサ HapLog

仲谷 正史, 川副 智行

水の手触りの物理的起源とその呈示

野々村 美宗

論文
対人インタラクションのための伸縮可能な被覆型柔軟ニットセンサ外装の開発

吉海 智晃, 福島 寛子, 小林 一也, 稲葉 雅幸

安全な2足ロボットの実現に向けた弾性アクチュエータの各軸独立による多軸制振制御

須賀 貴裕, 藤本 康孝

筋拮抗比の概念に基づくヒト歩行動作の運動要素分解

平井 宏明, 飯村 太紀, 井上 恵太, 宮崎 文夫

モーションタブレット:次元削減法を利用したヒューマノイド用全身運動合成インタフェース

射庭 彩人, 松原 崇充, 木戸出 正繼

家庭用ロボットの事故発生リスク低減を目的とする取り扱い方法確認対話システム

西沢 俊広, 木下 和樹, 高野 陽介, 藤田 善弘, 油田 信一

速度履歴に基づくねじ推進ヘビ型ロボットの先頭追従制御

有泉 亮, 福島 宏明, 松野 文俊

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